2014年08月19日

竹田観光その② 円形分水

さてキツネのカミソリを見た後に
観光案内を見ていた母が
「滝が見たい!」
はいはい、運転手だから(以下略)icon

案内表示に従ってGO!!

が、行けども行けども着かず・・・・・icon
あ、行きすぎたかな?
と戻っている途中で発見。

ここ、前から行きたかったのよね~。
ラッキーicon
http://www.taketan.jp/spots/detail/92


一見単純な構造なので
簡単に出来たと思ってしまいそうですが
ちゃんと読むと相当大変だった模様icon


平和になって何よりです。

CMにも使われたんですね~。
知らなかった。
http://www.youtube.com/watch?v=KKFP1baWQH4
1:38頃です。

何か詳しいサイトも見っけ。
http://www.yado.co.jp/kankou/ooita/taketa/enkeibunsui/enkeibunsui.htm
>音無(おとなし)井路秘話
 竹田市の南西部に位置する宮砥(みやど)地区。
棚田が並ぶ静かな村の谷あいに円形分水がある。
この円形分水と音無(おとなし)井路には田畑に
水を求めた人々の想像を絶する苦労の歴史が秘められている。
この音無井路の歴史は遠く元禄6年(1693)にはじまる。
岡藩の家臣であった須賀勘助は藩の財政を確立する
ために宮砥(みやど)地区、入田(にゅうた)地区、
嫗岳(うばだけ)地区などの南部地域一帯の水利開発を計画した。
水源を大谷川に求める水路開削工事は大規模な工事であった。
ノミと槌(つち)で開削し水路橋を架ける工事は難航をきわめ、
幾多の障害を克服して、なんとか九重野上西まで
通水が可能となった。

しかし、その喜びも束の間で、この地方を襲った暴風雨で
水路の主要な部分はほとんどが損壊したのである。
あまりの被害の大きさに復旧の目途も立てることができなかった。
それまでのはかり知れない苦労は全て水泡に帰し、
勘助はその責を一身に背負い、切腹して藩主に詫びたのである。
悲運としか言いようのない出来事であり、勘助の無念は察するに余りある。

その後、岡藩や在郷の庄屋が幾度か復旧の計画を
練ったが着工するまでに到らなかった。
それから約200年経ち明治維新となり幕藩体制も終わった。
明治9年入田に住んでいた岡藩の藩士であった井上藤蔵と
宮砥村に住んでいた熊谷桃三郎は非情の最後を遂げた
勘助に深い感銘を受け、勘助の水路の復旧を実現させようと誓い合った。
測量等の基礎調査を行い取水口を500m上流に変更して計画を練り直した。
県への着工手続き、資金の捻出などに奔走(ほんそう)し
明治17年(1884)になんとか工事着工にこぎつけた。
しかし、当初から覚悟のうえの難工事とはいえ、硬い岩盤に阻まれ
開削工事は遅々として進まず、工事費は膨らむばかりであった。
二人は私財を投げ売って工事の継続を計ったが、とうとう破産してしまった。
工事も中断となり藤蔵は志なかばにして入田を去らなければならなかった。
桃三郎はなんとか宮砥村にとどまり、その後も工事の再開に尽力した。
地元のよき協力者達を得て工事は再開され明治25年(1892)に、
ここ十二号分水まで通水するに到った。

当時の金額で5,750円、今の金額に換算すると約7000万円
にもなる工事費を投入しての通水であった。
須賀勘助が水路の開削工事に着手して実に200年もの歳月を
費やしての完成であった。
先人達の想像を絶する苦労の末に完成したこの水路は、
今もトクトクと水が出ておりこの地方の広い田畑を潤しているのである。
円形分水の脇にはツルハシを担いだ須賀勘助の
頌徳碑(しょうとくひ)があり円形分水から流れ出る水を見守っている。

余談であるが井上藤蔵と熊谷桃三郎の功績も後世に伝えたいものである。
彼らの頌徳碑(しょうとくひ)も作って欲しいと思うのは私だけであろうか・・・
私利私欲がまかり通る今の世の中において、涙が出るくらい
すばらしい彼らの行動と功績を広く世に知らしめるためにこのページを作りました。
興味のある方はぜひ現地を訪れて見てください。


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Posted by 山猫 at 00:07│Comments(0)大分
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